「森林浴」という言葉が話題になった時期がありました。森の木々が発散する「フィトンチッド」という香り成分にストレス改善の効果があるというのです。
その効果を地域住民の健康づくりに活用した地域があります。それが北海道の中頓別町です。北海道の北に位置する中頓別町は、脳卒中や心筋梗塞の原因となる高血圧の方の割合が全国平均より高い地域でした。この地域の住民に対する森林療法として「森林浴」が実践されました。
森の香りに認知機能改善の効果あり
その取り組みのなかから北海道の森に多く植生するトドマツの香りにはストレスや血圧の改善効果とともに、認知機能改善の効果があることがわかってきました。他の針葉樹にも同様の効果があり、長野県飯山市など北海道以外の地域でも森を活用した認知症予防の取り組みが始まっています。
認知機能改善の効果がある香りをたくさん浴びながら、森でカラダを動かすアクティビティは認知症予防にはピッタリの活動です。
しかし、新型コロナ感染症によって外出をする機会が減り、「森林浴」は遠い存在となっています。そのような状況のなか「森林浴」に代わるものとして森の香りを閉じ込めたアロマで同じような効果を楽しむ「オフサイト森林浴」が話題になっています。
北海道で長く森林療法に関わって来た住友和弘医師が薬剤師のスタッフとともにつくった「FOREST LABORATORY オフサイト森林浴シリーズ 機能性アロマ」はウイズコロナの認知症予防に大きな力を発揮しそうです。
自分の朝のルーティーンにこのアロマを一滴ティッシュに含ませるということが始まって一か月が経ちます。森の香りに包まれて快適に仕事も楽しめます。
みなさんのご家庭でも是非オフサイト森林浴をお楽しみください。
体験・文 / 上岡裕