12月31日、あわただしく通夜と告別式を終え、遺骨になった父とともに自宅に戻りました。
新型コロナで母が施設から出られず、妻は家族の介護のために仙台に向かい、姉や子どもたちとひっそりと正月を迎えました。
お正月中、栃木県には緊急事態宣言が出され、家に焼香に訪れる方もほとんどいません。おかげさまで正月三が日はゆっくりと過ごすことができました。
週があけて4日からは父の死去にともなう各種申請に追われました。
簡易保険への死亡保険金の請求、厚生年金の停止や遺族年金の手配、企業年金の受給停止の申告、市役所での葬祭費の請求、介護保険の停止の手配、不動産相続の手配など、細々とした申請作業に追われました。
認知症の施設に入った母と面会ができない状態にあり、その部分では何かと頭を悩ませましたが、それぞれの担当者に相続の筆頭者となる母の病状を正直に伝え、なるべく関与を減らす道筋を指導してもらいました。我が家に関しては認知症の対応はスムーズに終えることができたと言えると思います。
こうして苦労なく終えることはできたのも認知症になった父が字が書けなくなって苦労した体験があったからかもしれません。
日頃から父母の直接的な関与を減らす手配をしていた妻の努力の甲斐もあって長い道のりをスムーズに歩んで来れたのだと思います。
やはり早めの準備が必要なんですね。
*マイナンバーカードなどの提示で処理がスムーズになることも経験しました。死後の混乱を防ぐためにマイナンバーカードの手配もしておくと良いでしょう。
文 / 上岡裕