アメリカ合衆国の第46代大統領に就任したジョー・バイデン氏は御年78歳。史上最高齢での就任となりました。
高齢者が権力の座に居座り続けて「老害」となることは避けてもらいたいですが、彼のように社会に必要とされ、元気に働ける存在は、超高齢化を迎えた先進諸国のロールモデルとも言えるでしょう。
アメリカ大統領とまで行かなくても社会的な活動をする高齢者には元気な方が多いようです。
実際に、高齢者の方が地域の活動に参加すると認知症予防につながり、なかでも「役職」を担うと、さらに認知症リスクが下がるということが研究でも明らかになってきています。
地域活動で「役職」担う高齢者 認知症のリスク減
社会に貢献しながら認知症予防をする未来
私自身、還暦になるまでの20年間、地球環境保護をテーマに社会貢献活動を続けてきました。
私が代表を務める特定非営利活動法人エコロジーオンラインは、地球温暖化防止を先どりしたこともあって、まだまだ活動が続けられそうですが、非営利活動の仲間たちのなかには、少子高齢化の波のなかで地域に担い手が見つけられず、事業の継続が難しくなる団体が多くなっています。
その一方、人生100年時代に入り、60歳を過ぎても若々しいシニアの方たちが増えています。この人たちがNPO活動に参画してくれるようになれば、多くの団体の事業、もしくはその精神が継承される可能性が高まります。
社会に貢献することが自分の健康につながる。
そのことがもっと理解されるようになれば社会も住みやすくなるし、認知症予防の機会も増やすことができます。
こうしたことを多くの人に知ってもらう活動がまさに自分の認知症予防ってことになりますか。
まさに社会は「情けは人のためならず」なんですね。
体験・文 / 上岡裕