増加の一途をたどる認知症に対して、政府が新大綱を決定した。
認知症の人が尊厳を持って生きられる「共生」の社会づくりとともに、新たに「予防」の推進が盛り込まれた。
自分が広報アドバイザーを務める日本認知症予防学会などが提案するのは、認知症にならないための1次予防を入り口に、認知症を進めない2次予防、3次予防も含めて「予防」として訴えている。
新大綱もその「予防」のコンセプトを受け入れたものになっている。
日経新聞の記事を読んでみると「予防」の可能性としてこんな表現がされている。
認知症を巡っては、(1)運動不足の改善(2)糖尿病や高血圧など生活習慣病の予防(3)社会参加による社会的孤立の解消や役割の保持――などが予防に役立つ可能性を示唆されている。
ここに示された3つのポイントは1次予防を念頭にしたものだと思われるが、「人生100年」と言われる時代の新しい高齢者のあり方を示しているものだと言える。
これまでの日本では高齢者が若者のようなことをすると「いい年をして何をしているの?」と言われたものだ。
でも、多くの人が長生きになったのだから、若者とおなじようなことをして過ごすのが、若さを保つ秘訣だろう。
運動をして、社会に参加して、人生を楽しもう。
それが認知症を踏まえた高齢者のセルフヘルプ活動だと言えるのだ。
学ぶことをやめないためのジャンヌ・モロー 認知症をセルフヘルプする② | コンテンツフォーケア
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