
認知症で老健施設に入所した父に続き、母が認知症になった我が家では音楽を活用して母のケアを始めました。
「お金がない」とあちこちを探したり、「ヒマで嫌んなった」とため息をついたり、「歳をとるのは嫌だ。早く死にたい」と嘆いたりする母を見守るのは滅入ることばかり。何度も同じことを言われたりすると、病気だとわかっちゃいるけど、こちらも言葉を荒げたくなる。
そんな時、「音楽でも聞こう!」と母に提案するわけですが、多動的な母に音楽だけ聞かせると落ち着いて聞いてはいられない。
そこでYoutubeで懐かしい映像をテレビに映し出します。
最近では、テレビでインターネットを楽しめるし、クロームキャストなどでもYoutubeを楽しめる。意外と簡単にセッティングは済んでしまいます。
美空ひばり、村田英雄、島倉千代子など、懐かしい歌を聞かせてあげると、笑顔になったり、涙を浮かべたり、しばし音楽の世界に居場所を見つけてくれるようになりました。
こうしたことを手軽にできるのもIOTが社会インフラを支えるようになったおかげ。これからもっと進化して介護が必要な家族の支えになって行くんでしょう。
そんな母の認知症ケア体験からコンテンツフォーケアのコンセプトが生まれたわけですが、それ以降、次に体験する人のために自分たちでできることを整備し始めました。
音楽業界に呼びかけて音楽イベントをやったりもしていますが、自宅で楽しむためにYoutubeでプレイリストをつくって提供しています。
ご高齢の家族のケアに煮詰まった時は是非お試しくださいね。