エコロジーオンラインの事業で手がけている省エネのための「グリーンカーテン」を育てている。
スリランカのセイロン瓜を活用し、「省エネ」や「熱中症予防」という目的とともに、「国際理解」を育もうという企画だ。
全国トップクラスを誇る夏の酷暑を緩和すべく、5月の連休明けから無料で苗を配布し、各家庭で育ててもらってきた。6月までは順調な生育を示していたが、7月の長雨による日照不足で病気が出てしまう家庭が多く出て来た。うちの家庭で育てているセイロン瓜もほぼ同じ状況。害虫も多く発生し、何とか生き残ったのは半分くらいの苗だった。
7月も末になると佐野にも例年通りの酷暑がやってきた。35℃以上の日々が毎日続いている。ヘビのような実もつけ始め、これでやっとしっかりしたグリーンカーテンに成長すると思われた。
ところがまさに上に伸びようとしたツルが途中で引きちぎられている。なんだか不思議な切れかただなと思っていたが犯人はわからなかなった。その後もカーテンと言える長さにはなかなか成長しなかった。
ある日、犯人を発見した。母が手を伸ばして切っていたのだ。あわてて切らないでとお願いした。ツルが伸びて屋根に近づくのが母は気に入らないのだ。「これはグリーンカーテンと言ってね。夏の陽ざしを避けるものだから高いところも含めて全面を覆わないとダメなんだよ」とお願いした。だが説得むなしく、気づくと切られている。
魔の手はセイロン瓜の実までおよんだ。「このインゲンは大きくなりすぎだね」と切ろうとする。苦肉の策として何とか理解してもらうために妻がボードを設置した。そのおかげか現時点では実がもぎ取られることなく成長している。
なんとかセイロン瓜の料理を楽しむところまで持っていきたいところなのだが・・・。
裕