昨年末、日本演劇情動療法協会の検定を受けたのですが、年明けに合格がわかり3級の認定証が届きました。
考えてみると〇〇士というライセンスを取ったのは人生初。ちょっと感動です。
さて、この耳慣れない演劇情動療法について簡単にご説明しましょう。
認知症になると脳の認知機能は低下しますが、人間的な感情を司る情動機能は低下するとは限りません。高齢者の皆さんに、ストレスなく感激、感動してもらうと、ご本人がご自分の言葉で語り始めることがある。そんな奇跡が起こせる情動療法が注目され始めています。
現在、仙台富沢病院や東北大学の先生たちとの協働で全国的に実施されており、情動機能だけでなく認知機能の改善を示すエビデンスやデータも得られているそうです。
認知症だけではなく、人は得意分野やできる分野を伸ばしていくと、苦手な部分や劣っている部分が引っ張られて改善する。そんなことを私自身、様々な場面で見てきました。
認知症の方だけでなく、認知症予防にも、人の情動に訴えかけるこの演劇情動療法を今後の活動に活かしていきたいと思います。
ライツフォーグリーン代表 上岡七生美