
エコロジーオンラインでハームリダクション東京の支援が始まりました。
「ハームリダクション」という言葉を知らない方も多いと思うので、ハームリダクション東京のウェブサイトから抜粋してご紹介します。
ハームは英語のHARMです。害とかダメージという意味です。リダクション(REDUCTION)は、減ることを意味しています。
身近なハームリダクションはシートベルトです。車を運転するとき、思いがけずに事故が起きる場合があります。普通に運転していても、ちょっとスピードを出しすぎていたり、改造した車で運転、という場合もあるかも。
そもそも運転しなければ事故は起きません。けれど運転するという現実があれば、シートベルトをすることで、万が一事故が起きたとしても、ケガ(ダメージ)しないですんだり、少しでもケガを軽くすることができます。それは車に乗っている人の健康や命を守るのに役立つものです。
クスリ・ドラッグ・薬物を使うことがあるときに、思いがけずアクシデントが起きることがあります。そのときに健康や生活へのダメージを避ける、あるいはダメージを少しでも小さくするのが、ハームリダクションです。
使うことをしない、というのでもいいけれど、使うことがある場合にできるいろいろな方法もあります。どれも、その人の健康や暮らしやすさを、大切にするためのものです。
ハームリダクション東京より
「誰一人とり残さない」がテーマのSDGsは、様々な環境にある命を守っていくことが大前提です。
それぞれの命に優劣はなく、国境、人種、宗教、ジェンダー、LGBTQなどの違いに関わりなく、SDGsの傘の下にあると言えます。
クスリ・ドラッグ・薬物を使う人たちだって当然、そんなSDGsの傘の下にある。この分野で「誰一人とり残さない」を目指した活動をすると必然的に「ハームリダクション」という考えにつながります。
SDGsは未来世代を守る活動であるとともに、今を生きる人たちの暮らしやすさを守るものです。経済優位でも、環境優位でも、社会優位でも持続可能だとは言えません。
経済、環境、社会のバランスをとって「誰一人とり残さない」を実現する。
そんなSDGsの理想を胸に、社会にある見えないバリアを乗り越え、一人でも多くの方の暮らしを守ることを目指して、一歩ずつがんばって行きたいと思います。
エコロジーオンライン理事長・ライツフォーグリーン取締役 / 上岡 裕