RADIO BERRYで放送中の「ミュージックメモリー 〜音楽のSDGs」担当のケンです。
今日ご紹介するのはBobby McFerrin「Don’t Worry Be Happy」です。
テレビやCMなどでもよく聞く心が穏やかになるようなドゥーワップ調の曲です。
こちらは彼の1stアルバムからの一曲です。
イントロから分かるようにボビー・マクファーリンの特徴は器楽的唱法といわれる、自分の声を楽器のように扱うことにたけていることだとわかります。
器楽的唱法の究極とも言えるものがこちらの曲。
チェロの名手、ヨーヨー・マとコラボしたアルバムからの一曲で、音程の移り変わりが激しいピアノ部分を見事に声だけでカバーしきっています。
そして、彼の最大のヒット曲「Don’t Worry Be Happy」ですが、テクニック的に言えば先ほどのアヴェ・マリアの方が高度なことをやっているようにも聞こえてしまいますが、この曲は伴奏も含めて全部をアカペラで通し、さらに全米1位を獲得。
アカペラ曲で初の快挙を成し遂げます。
歌とコーラスだけでなく伴奏までもアカペラで歌ってしまう彼の器楽的唱法は、現代ではヒューマンビートボックスなど様々な手法に変化し、日々進化を続けていますが、世界中に広まったのはこの「Don’t Worry Be Happy」が大ヒットしたという一面もあるのかもしれませんね。
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