RADIO BERRYで放送中の「ミュージックメモリー 〜音楽のSDGs」担当のケンです。
今日ご紹介するのは薬師丸ひろ子「Woman “Wの悲劇”より」です。
アイドル歌手全盛の時代に現れた薬師丸ひろ子。
しかし、彼女のキャリアはいわゆるアイドル歌手とはだいぶ違うものでした。
1978年、角川のオーディションによって選ばれた彼女は映画スター高倉健と映画「野生の証明」で共演。
なんとこの時薬師丸ひろ子は中学1年生でした。
目が印象的として選ばれた彼女でしたが、この時点では女優として生きるつもりはありませんでした。
これ一作で映画から離れるつもりだった本人の心づもりとは裏腹にその後も「セーラー服と機関銃」、「探偵物語」、「メイン・テーマ」など主演の仕事が次々と舞い込み、次第にアイドル女優として人気を博していきました。
そして1984年の映画「Wの悲劇」では女優としての才能が本格的に開花。
アイドル歌手と言われてきた歌声は作曲した松任谷由実いわく「提供した曲の中でいちばん」。
子役上がりとして見られてきた演技にはブルーリボン主演女優賞が贈られ、彼女の大人の女優としてのキャリアが始まった記念すべき作品です。
映画の中で薬師丸演じる主人公は女優を続けるか決断を迫られる役でしたが、現実でも本当に女優を続けるか悩んでいたということをおもうと、「顔ぶたないで!私女優なんだから」という名台詞も演技の枠を超えた並々ならぬ覚悟を感じさせるものになっていますね。
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