音楽と認知症全国ネットワーク

内藤代表がINTER FM「三上ちさこの Just Chilling」に出演

NPO法人エコロジーオンライン(本部:栃木県佐野市 理事長:上岡裕)は、認知症の理解を広めるホガラカグルーブワークスと協働して「音楽と認知症全国ネットワーク」を任意団体として立ち上げることにいたしました。

本会は、音楽を活用して認知症ケアや予防を実践する全国の医療・介護関係者をつなぎ、モデルとなる事例を収集・共有・保存することを目的として活動します。また、音楽を活用した高齢者ケアの普及・啓発のための講演会やワークショップを実施し、多くの人が関わりやすい環境をつくることを目指します。

NPO法人エコロジーオンラインは2017年、医療法人聖生会(本部:栃木県栃木市 理事長:松永安優美)と連携して4つの高齢者ケア施設に入居する6人の入居者に対して自分が好きだった音楽をお聞かせするトライアル事業を実施しました。本トライアル事業は沖縄県名護市にある名桜大学において開催された「日本質的心理学会 第15回大会 in 沖縄」のポスターセッションで発表されました。音楽が認知症の改善に有効であるというエヴィデンスがないにも関わらず、音楽によるケアは介護現場で様々に活用されてきました。本研究では、このプロジェクトに関わったスタッフへのインタビューを通し、音楽が介護現場で好意的に受け入れられている理由を考察しています。

2023年4月、コロナ禍で高齢者施設への訪問ができなくなり、高齢者の皆さんに直接、音楽を聴いていただく活動が滞るなかで、認知症予防の観点からRADIO BERRY(エフエム栃木)との協働をスタートさせました。懐かしい音楽をオンエアし、当時起きた事件や社会風俗をあわせて提供することで、認知症に良いとされる回想をリスナーに促す「ミュージックメモリー〜音楽のSDGs〜」という企画が誕生し、地域の医療機関との連携につながっています。

このたび、絵本作家でもあり、音楽の世界にも籍を置く、ないとうともあきさんと出会い、介護の現場での音楽活用について意気投合し、「音楽と認知症全国ネットワーク」を立ち上げることにいたしました。

本ネットワークでは下記のような事業を実施してきます。

(1)認知症の理解の促進

(2)音楽と認知症をつなぐ体験の発掘と共有

(3)音楽と認知症に関する情報の啓発

(4)高齢者介護現場への音楽の導入の支援

<代表からのご挨拶>

現在”認知症の正しい理解”を広める講演活動をしている中で、もっとわかりやすく伝わるためには、エンタメ(音楽)とのコラボレーションの必要性を感じました。

そこで音楽業界の先輩でもあるNPO法人エコロジーオンラインの上岡さんと「音楽と認知症全国ネットワーク」を立ち上げることにいたしました。

エンタメ(音楽)の必要性とともに”認知症の正しい理解”が、認知症の方のいるご家族や医療・介護関係者など、全国にいらっしゃる多くの方々に広まるように活動していきたいと思いますので、皆さま宜しくお願いいたします。

<プロフィール>
「おばあちゃんたちの小話」(X)

【これまでの実績】

(講演会)
大阪府枚方市役所
大阪府北大阪商工会議所
静岡県富士市役所
静岡県浜松市役所
神奈川県茅ヶ崎市役所
東京都国分寺市主催音楽フェスティバルの”こくフェス”でピアニストの生演奏を交えたコラボ講演会を実施
オトナ絵本女子会
オトナ絵本会など

(研修会)
認知症サポーターの養成講座
ステップアップ講座
チームオレンジ研修会
その他、多数研修会など

(特別授業)
東京都港区内小学校
東京都世田谷区内小学校で
総合的学習の時間の特別授業の講師など

(メディア出演)
INTER FM「三上ちさこの Just Chilling」にゲスト出演
INTER FM「ロバートハリスのOtona no Radio Alexandria」にゲスト出演
FM横浜「E-ne!〜good for you〜」にゲスト出演
FM横浜「Lucky Me」にゲスト出演
KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」にゲスト出演
多数のラジオのゲスト出演など

(読み聞かせ動画)
近藤サトさんの名作朗読など

音楽プログラム「ミュージックメモリー~音楽のSDGs~」

「ミュージックメモリー〜音楽のSDGs〜」がエフエム栃木で好評オンエア中です!

「ミュージックメモリー ~音楽のSDGs~」は、RADIO BERRYの具体的な取り組みを具現化したプログラム。番組の中では「SDGs CONNECT」企画協賛社の取り組むSDGsについてもCMとして紹介します。

放送は、毎週月曜日~木曜日夕方の生ワイドプログラム「B・E・A・T」内の17:00~17:05の5分間です。

「好きな音楽を聴いて気分がスッキリすることを多くの人が知っています。私たちの感情をつかさどる脳の偏桃(へんとう)体は、音楽にふれるとそのコードとトーンを素早く分析し、それが共感できるか、そしてどのように反応するかを判断します。ストレスにさらされ続けると気分を良くする神経伝達物質のドーパミンの分泌が低下し、うつ病などの原因となることが知られています。音楽に共感すると脳の報酬系で大きな役割を担う側坐核(そくざかく)が、このドーパミンを分泌して気分を盛り上げます。さらに、ロマンチックな音楽を聴くと、コルチゾールやエピネフリンといったストレスホルモンの生成が抑制されることも知られています。」

「また、感情をつかさどる神経細胞と記憶をつかさどる神経細胞はつながっていて、共感できる音楽を聴くと、それを聴いたときの自分の行動や気持ちがよみがえってきます。高齢者ケアの現場においても音楽は大きな役割を果たしています。認知症と診断された人たちが音楽を聞くことで過去の思い出を語ったり、機嫌が悪かった方が歌を介して笑顔になったりすることなどが報告されています。日本認知症予防学会のエビデンス創出委員会はこうしたエビデンスを精査して、音楽を楽しむことは認知症の予防や症状の改善など、異なるフェーズで有効であることを示しています。」

認知症は20年をかけて進みます。是非、音楽を身近に置くことで脳をリフレッシュさせ、楽しい人生を送っていきましょう。

「結い音」ワークショップ

自分が好きだった音楽を「遺言」のように遺しておく「結い音(ゆいおん)」ワークショップが始まりました。

高齢者になって様々な環境の変化を体験すると、好きだった音楽を聴くことが難しくなります。

まだまだ音楽を楽しめる状態の時に、自分の好きだった音楽を記録として遺しておくと、いざという時に役に立ちます。

みんなと楽しくプレイリストをつくりましょう!

「結い音(ゆいおん)」ワークショップについてご興味がある方はライツフォーグリーンまでお問い合わせください。リーフレットを進呈いたします。